We use cookies to understand how you use our site and to improve your experience. This includes personalizing content and advertising. By continuing to use our site, you accept our use of Cookies, Privacy Policy Term of use.
Video Player is loading.
Current Time 0:00
Duration 0:00
Loaded: 0%
Stream Type LIVE
Remaining Time 0:00
 
1x
9 views • March 26, 2019

NR-001091台湾籍芸能人に政治的立場表明を強要 「まるで文革式批判闘争の再来」

台湾のチェリストで女優のNanaさんが21日、SNSで自分は中国人であると立場を表明しました。Nanaさんの父親は国民党のスポークスマンであり、中国当局はNanaさんが9歳のときに家族と共に神韻芸術団の公演を鑑賞したことを理由に、Nanaさんへの批判を展開していました。Nanaさんが21日に立場を表明してから、25日、中国の中央テレビではアカペラで愛国ソングを歌うNanaさんの姿およびインタビュー映像が放送されました。この事件は中国本土および台湾で波紋を呼んでいます。 今年18歳のNanaさんは国民党のスポークスマン欧陽龍(オーヤン・ロン)氏の次女で、有名歌手の欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)のめいでもあります。欧陽龍氏は最近の国民党中央委員会での発言において、国民党の対中政策は「統一しない、独立しない、武力行使しない」であり、「国民党は一国二制度について、合意しない」と示しました。中国本土のメディアはこの発言を取り上げて、欧陽氏が台湾独立を主張していると非難しました。 数年前から中国本土で活動を開始したNanaさんは、父親のこの発言が原因で、中国の「五毛党」から「台湾独立派芸人」だと非難されています。さらに、最近出演した中国のテレビ番組ではNanaさんのシーンがカットまたはモザイク処理されました。 これらのことを受け、Nanaさんは21日自身の微博(ウェイボー)において、「私は中国人であることに誇りを持っている」と立場を表明しました。さらには、「いつになっても私の祖先の原籍が江西省吉安であることを忘れない。族譜で自分の名前を確認できた時のあの感動を決して忘れない」とも書き記しています。 台湾籍の芸能人が政治的立場の表明を強いられたのは、韓国の人気アイドルグループTWICEのメンバー、 ツウィ(周子瑜)の謝罪事件以来、2回目です。ツウィさんは2015年11月、韓国の番組の中で台湾の国旗を手にしていたことから、中国から批判され、最終的に謝罪に追い込まれました。 台湾の国連加盟を推進する活動を展開している「台湾国連協進会」の王奕凱(おう・えきがい)理事は、欧陽龍氏の発言が中国共産党の地雷に触れてしまい、中国共産党は今回のことを通じて国民党に対し警告を発していると考えています。 台湾国連協進会 王奕凱理事 「これは中国共産党当局が国民党に対し、本格的に圧力を加えていることを意味する。ある番組の愛国キャスターが欧陽龍を告発したという単純なことではない。普通の人は国民党中央委員会での発言をわざわざ確認したりしない。これは中国共産党による圧力であり、目的は国民党を服従させるためだ」 中国の民衆 呉さん 「中国当局は異なるイデオロギーに対して、非常に排斥する」 王理事は、台湾では次期大統領選を控えているため、中国共産党はこのことを通して選挙に影響を与えようとしていると示します。 台湾国連協進会 王奕凱理事 「中共は国民党の中央委員会で発言した人たちをコントロールしようとしている。昔はあまり見られなかったことだ。特に今年は選挙を控えているので、この種の態度表明や圧力を加え、選挙に影響を与えようとしている」 中国共産党が、台湾の芸能人に政治的立場の表明を迫る目的は何なのでしょうか。王理事は、芸能人であれば誰でも中国共産党の標的になり得ると示します。 台湾国連協進会 王奕凱理事 「まず、芸能人はファンが多いので影響力が大きい。次に、芸能人の発展には企業や政府などのスポンサーが必要で、これがないと彼らは生存できない。だから彼らは最も妥協しやすい人たちである」 このほか、中国公安部はNanaさんが2010年に家族とともに神韻芸術団の公演を鑑賞したことを持ち出し、批判を展開しました。まだ十代の娘が連日攻撃を受けていることをうけ、欧陽龍氏は、娘が公演を観たのは9歳のときであり、これらの攻撃の言論は誇張されたものであると反論しました。 中国の民衆 呉さん 「中共はNanaと神韻公演鑑賞を結びつけ、それから彼女にレッテルを貼り、妖魔化している。これらはワンセットであり、彼女一人に対する攻撃ではない」 アメリカ神韻芸術団の台湾公演を鑑賞したことのある台湾立法委員の李俊俋(り・しゅんゆう)さんは、神韻公演は単なる芸術舞台であり、人々が芸術と音楽の舞台を鑑賞するのは生活の一部であるのに対し、中国共産党は芸術を政治工作のカードとみなしていると示しました。 2006年に成立した神韻芸術団は、中国本土で破壊され、失われつつある伝統文化の復興を主旨としています。2018年には155の都市で600回の公演をこなし、百万人以上が鑑賞しました。各地で満員御礼が続き、ニューヨークやパリなどでは追加公演を行うといった大盛況ぶりを見せています。現在同規模の6つのグループに分れ、世界を同時に巡回しており、毎年規模を拡大しています。各国の有名人やエリートから絶賛されているだけでなく、海外在住の多くの華人にも感動を与えています。一方、中国共産党は各地で、手を尽くして神韻公演に対する妨害活動を行なっています。 米著名俳優&監督 アル・サピエンザ氏 「神韻は世界の人々にこれまで知らなかった中華文化を紹介している。これを阻止しようとしている人がいるなんて想像もできない。この文化は全世界に広めるべきだ。中国で祝うべきことだ。これは中国の歴史であり、中国政府は神韻公演を歓迎すべきだ」 インターネットメディア「ニュース・レンズ(The News Lens)」は今回のNana事件に対し、このように述べています。「現在、中国で生計を立てようとする芸能人は必ず文化大革命式の質問と愛国の審判を受けなければならない。政治とは特に関係のない芸術従事者に対し、国家意識、中華民族、中国共産党に対する立場表明を強要する。18歳、さらには16歳の青少年であっても、政治的立場を表明しなければならない」 さらに、「このようなことは将来、芸能界だけでなく、ビジネスで中国を訪れる全ての台湾人にも要求されるかもしれない」と述べています。
Show All
Comment 0