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「なぜ台湾の悪口ばかり書くの」息子の質問がきっかけで赤色新聞社を辞職した記者

2019-06-26 12:14
台湾で発行される日刊紙で、四大紙の一つである「中国時報」の記者、廖肇祥(りょう・ちょうしょう)さんが先日、12年間務めた会社に辞職届を提出しました。「中国時報」の親会社である旺旺中時媒体集団(ワンワン・チャイナタイムズ・メディアグループ)は中国共産党を美化し、自己検閲を行い、報道の自由と台湾の民主主義を著しく破壊しているため、多くの記者が苦痛を感じているといいます。廖さんは辞職の際、会社のトップに宛てた長文の手紙を、6月21日、自身のフェイスブックに公開しました。 文章の中で廖さんは、「自分自身でも軽蔑する嫌な人間になる」のを恐れて、12年も務めた会社を辞めようと決心したと、心の内を明かしました。廖さんはまた、「メディアの環境がよくないのは、同業者もみな感じていることで、メディアは自社の立場を守るため、時には意図的に事実を捻じ曲げ、自己検閲を行い、みんなが暮らしている台湾を咎めているが、これらは人間としての良識に反するものだ」と述べています。 文章によると、廖さんは小学校4年生の息子からある日、こう質問されました。「お父さんは記者なのに、なぜお父さんの会社は台湾の悪口ばかり書くの?なぜ報道の自由もなく、記者や人権弁護士を迫害する中国の肩を持つの?もし台湾が中国共産党によって支配される日がきたら、お父さんも捕まるの?そうなったら、僕はどうすればいい?」 息子の質問に対し、廖さんは言葉を返せなかったといいます。このことがきっかけとなり、廖さんは辞職を決心しました。 フェイスブックにこの文章を投稿すると、大きな反響を呼びました。多くのコメントが残され、「良識のある記者だ」「暗黒の中で、真実を話した」「尊敬に値するプロのジャーナリストだ」などと廖さんを讃え、励ましました。 このこともあり、23日に行われた「赤色メディア反対」の集会には、より多くの人が立ち上がり、台湾の報道の自由と民主主義を蝕みつつある親共産党メディアを糾弾(きゅうだん)しました。