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カナダの中国人留学生による一連の「愛国行動」に中国大使館関与の疑い

カナダに留学中の中国人学生がチベット、ウイグル問題に関し騒動を引き起こす事件が相次いでいます。ある大学で行われた、新疆ウイグル自治区の強制収容施設、いわゆる「再教育センター」に関する講座では中国人留学生が突然、発言者をあしざまに罵りました。この学生は中国当局の指示を受けていたと見られています。 2月11日、カナダのマクマスター大学がカナダウイグル協会の前代表、ルキエ・トールダッシュ(Rukiye Turdush)さんを招いて新彊ウイグル自治区の強制収容施設に関する講座を開催したところ、中国人留学生が暴言を吐き、講座を妨害しました。 ある学生は匿名を条件にドイツメディア「ドイチェ・ヴェレ」に対し、中国人学生によるウィーチャット(微信)グループチャットのスクリーンショットを提供しました。そこには、講演の始まる前に複数の中国人学生が、講座に対する抗議方法を相談するやりとりや、トロントの中国総領事館に報告する様子が示されていました。 講座の終了後、マクマスター大学中国人学生・学者会をはじめとする5つの学生組織は声明文を発表し、「11日に行われた新疆ウイグル人への支持を表明する講座は、『反中国講座』に該当する」と非難しました。学生らはこの講座について、12日早朝にトロントの中国領事館に報告したとのことです。 このスクリーンショットでは、ある学生(アカウント名:阿狸喵呀)が「会場に学校側の人間が来ているかどうか、主催者側に中国系移民がいるかどうか注意するよう領事館から指示された」と他のメンバーに呼びかけています。さらに「領事館は表立った衝突が起きるのを望んでいないため、もし録音や撮影を行うのであれば、安全に注意するように」とも指示しています。 11日午後4時、アカウント名「Tom(トム)」の学生が「自分が現場を荒らしに行く」と投稿しました。トールダッシュさんのフェイスブックに投稿された動画には、この学生がトールダッシュさんに対し「マクマスター大学でなぜこのような講座を開く必要があるのか」と大声で詰問し、会場を出る際にも同氏をあしざまに罵る様子が撮影されています。 そのほか、講座の終了後に別の中国人学生は「領事館に(講座の様子についての資料を)メールし、画像も添付した。領事館は明日から対処を始めると言っている」と発言しました。 カナダウイグル協会前代表、ルキエ・トールダッシュ氏 「中国人留学生は私が講演している時、粗暴なふるまいで事実を否定し、私の言うことは嘘だと言った。彼らのように洗脳されてしまった民族主義者は、中国共産党の道具になるしかない」 トロント大学スカボロ校のチベット人留学生、チェミ・ラーモさんは、学生会長に選出されたことで中国人留学生から中傷誹謗されるようになり、ラーモさんの会長辞任を求める署名活動まで行われました。ラーモさんは、この2つの事件の背後には中国当局がいると確信しています。 チベット人の学生会長、チェミ・ラーモさん 「今回の騒動は学生らの自発的な『愛国行動』ではなく、何らかの組織から指示されてやったのだと考えている。それは中国大使館または中国政府かもしれないが、こうした行為は人権問題に関するカナダの価値観を脅かすものだ」 カナダの中国大使館は16日、この2つの事件への関与を否定する声明を発表しましたが、その一方で、「学生のこの正義と愛国心にあふれる行動を強く支持する」とも述べました。これについてトールダッシュさんは次のように反論しています。 トールダッシュ氏 「中国大使館は学生の行動が愛国主義に基づくと発言したが、他人の研究の自由や言論の自由を否定することが愛国主義なのか?カナダ国民の家族を脅すことが中国の愛国主義なのか?中国共産党が西側で勉強している中国人学生を孤立させ、中国共産党の嘘を支持するよう学生を鼓舞していることを、非常に残念に思う」 カナダ在住の作家、盛雪(せいせつ)さんは、チベット人やウイグル人に対し中国人留学生が起こした一連の事件は、当局から洗脳されているからだと指摘します。 カナダ在住の作家、盛雪氏 「中国当局が長い年月をかけて行ってきた洗脳教育によって、中国人の頭の中には無限の憎しみが植え付けられた。特に民族問題においては、チベット人やウイグル人に対する憎しみは際立っている」 盛雪さんは、中国当局の洗脳によって、多くの中国人留学生は中国国内で得た情報が正しいと思わされているとも指摘します。 盛雪氏 「例えばあなたが、自分の必要とする1000倍もの情報を与えられたとしよう。食べ物、飲み物、遊び、娯楽、ゴシップ、さらにはギャンブル、ドラッグなどの情報について、あなたが知りたい情報が何でも提供されている。しかもフェイクニュースや中国当局のイデオロギーが大量に投入され、人々の頭が繰り返し洗脳され続ける。こうした状況にあれば、若者は知る権利が保障されていると錯覚してしまう」 洗脳されているだけでなく、中国人留学生は中国当局から金銭と引き換えに協力を求められたり、脅迫されたりもしていると、盛雪さんは言います。 盛雪氏 「留学生の多くは卒業したら中国に帰る。中国当局が海外で留学生をいつでも監視できることを彼らは知っている。学生会の中にも党組織があり、領事館も学生組織を24時間監視している」 マクマスター大学は今回の件について、学生が監視されていることに憂慮しており、調査を進めていると発表しています。
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